「最近よく聞く『オルタナティブ投資』って何だろう?」
「なんだか難しそうな言葉だけど……」
この記事では、年々注目を集めている「オルタナティブ投資」について分かりやすく解説しています。
従来の投資方法が肌に合わないとお感じの方や、すでに株式や債券をお持ちの方は、ぜひ最後までご覧ください。
近年よく耳にする「オルタナティブ投資」とは、「伝統的な資産《以外》に対する投資」のことです。
「伝統的な資産」とは、古くから投資の対象とされてきた上場株式や債券を指します。
オルタナティブ投資は「伝統的な資産《以外》に対する投資」ですので、
が主な投資対象となります。
オルタナティブ投資が注目を集めている理由のひとつが「分散投資」です。
分散投資は資産運用における基本のひとつですが、近年、オルタナティブ投資を分散投資の対象として選択する人が増えているのです。
上場株式や債券の複数銘柄に投資する、というだけでは分散効率が悪いため、投資先がまったく異なるオルタナティブ投資が選ばれているというわけです。
事実、ハーバード大学基金といった先進的な運用を行う機関投資家の間では、運用内容に占めるオルタナティブ投資の割合が年々高くなっています。
なかでも不動産投資は有力な投資先として安定した人気を誇っており、大きなウェイトを占める重要な投資先となっています。
先進的な機関投資家をはじめ、さまざまな投資家から注目を集めるオルタナティブ投資。
そんなオルタナティブ投資の主なメリットは以下の3つです。
前述したとおり、上場株式や債券の複数銘柄に対して分散投資するよりも、オルタナティブ投資に分散投資したほうが分散効率がよく、リスクを軽減することが可能です。
株式に加えて投資用不動産なども保有していると、万が一株式市場が暴落したとしても、その影響を小さく済ませることができます。
オルタナティブ投資には「投資先が豊富」であるというメリットもあります。
不動産やヘッジファンド、鉱産物や美術品など、オルタナティブ投資においてはさまざまなモノが投資対象となります。
そうした豊富な選択肢の中からご自身にあった投資先を選び、チャンスを拡大することができるというのも、オルタナティブ投資のメリットでしょう。
株式と債券は一定の相関関係があると言われていますが、オルタナティブ投資はこれらとの相関関係が低い傾向にあります。
そのため、株式や債券の価格が暴落したとしても影響が軽微で済み、株式や債券が不調の時でもオルタナティブ投資で利益を狙うことができるのです。
一方、オルタナティブ投資には以下のデメリットもあります。
先程、メリットの段落で「オルタナティブ投資は投資先が豊富」であると述べましたが、このメリットにはデメリットの側面もあります。
投資の対象も傾向も大きく異なる投資先を選ぶとなると、そのたびに複雑な仕組みを把握せねばならず、理解や勉強のために時間を費やすことになるためです。
豊富な投資先は大きな魅力ですが、あれもこれもと手を出しすぎず、ご自身に合ったものを厳選して投資することが肝要です。
多くの投資方法は、買付などのタイミングで手数料が発生します。
さまざまな投資先に少額ずつ投資してしまうと、損失が小さいかわりに利益も小さく、手数料ばかりがかさんでしまうことになりかねません。
先程もお伝えしたとおり、手数料を少なく抑えるという観点からも、ある程度投資先を限定して行うことをおすすめします。
オルタナティブ投資のなかでも歴史が長く、高い人気を誇る「不動産投資」は、安定感が高いことで知られています。
不動産投資には、
といったメリットがあります。
一方で、FXや投資信託と比較すると、
などのデメリットもありますが、REITや不動産小口化商品などを活用することで、これらのデメリットを回避することも可能です。
分散効率が高く、従来の投資方法にはないチャンスを秘めた「オルタナティブ投資」。
投資先の選択肢が豊富なぶん何を選べばいいか迷うかもしれませんが、安定感を求めるのであれば「不動産投資」を検討してみてはいかがでしょうか。