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投資

分散投資は投資の基本!リスクを分散してかしこく投資しよう

2023年2月3日 金曜日

すべての投資にはリスクがつきものです。

そんな投資で安定したリターンを得るためには、十分なリスク対策を講じたうえで臨むことが一番です。

今回ご紹介するのは、投資におけるリスク対策の中でも基本ともいうべき「分散投資」です。

「なんとなく言葉自体は聞いたことがある」

「字面から意味や役割を理解してはいるものの、具体的に何をどう分散させたらいいのか分からない」

という方は、ぜひこの記事をお役立てください。

分散投資とは

分散投資とは、読んで字のごとく「投資対象や時期を分散する」投資方法のことです。

投資におけるリスク対策としては基本中の基本であり、投資に臨むにあたって必ず押さえておきたい対策のひとつです。

資産運用に関することわざに、分散投資の本質をよく表したものがあります。

それは「卵をひとつのカゴに盛るな(Don’t put all eggs in one basket.)」というもの。

卵をひとつのカゴにまとめて盛っておくと、万が一そのカゴを落としてしまった時にはすべての卵が割れてしまいます。

しかし、複数のカゴに卵を分散させておくと、たとえひとつのカゴを落として中の卵が全滅してしまったとしても、それ以外のカゴの卵は割れずに残しておくことができます。

「大切な卵=資産」を守るために、投資対象や時期を分けてリスクを分散させましょう。

分散投資の種類

分散投資の考え方は、大きく以下の3つに分かれます。

  • 資産(銘柄)の分散
  • 地域の分散
  • 時間の分散

資産(銘柄)の分散

分散投資と聞いてまず思い浮かぶのが、この「資産(銘柄)の分散」ではないでしょうか。

これは、異なる値動きをする資産・銘柄に分散投資することで、一方の値下がりをもう一方の値上がりでカバーするという考え方です。

一般的に、株式と債券は経済の動向に応じて異なる値動きをすることが多いため、「株式と債券の両方を保有しておくことで価格変動リスクを低減する」という手法がよく取られています。

また、株式やFXのように「短期間の売買によってキャピタルゲインを得ることを主目的とした投資」と、不動産投資のように「中長期にわたって保有し続けることでインカムゲインを得ることを主目的とした投資」など、特性が異なる資産に分散投資することも有効的です。

「銘柄の分散」は、「資産の分散」よりもさらに細かい視点の話となります。

たとえば、株式というひとつの投資商品に投資する場合であっても、複数の銘柄に投資しておけばリスクを分散させることができます。

これが「銘柄の分散」の考え方です。

A社一択に絞って投資するのではなく、A社・B社・C社……と複数社の株式を保有しておくことで、どこかで大幅な値崩れがあった際にもダメージを小さく抑えることが可能となります。

地域の分散

「地域の分散」とは、つまるところ「通貨の分散」ということです。

日本円だけで資産を保有するのではなく、さまざまな外貨で資産を保有しておくことで、為替変動による資産の目減りリスクを軽減しましょう、というのが基本の考え方となります。

たとえば、稀に見る円安相場が続いている近年においては、日本円でしか資産を保有していない人は資産が大幅に目減りしてしまっています。

もし、資産をドルやユーロといった外貨にも分散していれば、日本円の資産が目減りしているぶん外貨の資産価値が高まっているため、円安によるダメージを低減できているはずです。

地域の分散は、大きく分類すると「日本円と外貨」に分けられますが、

  • アメリカ・中国・オーストラリアといった「国単位」
  • 欧州・アジア・オセアニアといった「エリア単位」
  • 先進国・新興国といった「経済発展単位」

などでより細かく分類することも可能です。

時間の分散

最後に「時間の分散」が挙げられます。

時間の分散とは、一度に大金を投ずるのではなく、投資するタイミングを複数回に分けることによってリスクを低減するという考え方です。

「つみたてNISA」に代表される「積立投資」は、まさにこの考え方に則った投資方法であると言えます。

投資の基本は「安いときに買い、高いときに売る」ですが、投資のプロでも日々の値動きを正確に予測することは困難です。

そのため、投資タイミングを複数回に分けて「高値づかみ(高値で買ってしまうこと)」をなるべく避けることが重要となります。

分散投資のメリット

分散投資の最たるメリットは、たびたびお伝えしているとおり「投資リスクの低減」にあります。

複数の投資先・タイミングで投資しておけば、一方の値下がりをもう一方の値上がりでカバーすることができ、安定した資産運用が可能になります。

また、一点投入の投資は売買タイミングが極めて重要となるため、日々の値動きや経済状況のチェックに神経をすり減らしてしまいますが、分散投資においてはその負担が軽くなることもメリットとなります。

分散投資のデメリット

投資で成功を収めるためには、投資先の商品に関する知識が必要となります。

分散投資によって投資先が増えると、そのぶん幅広い知識が求められ、勉強や管理に時間を取られる可能性があります。

また、分散投資によってリスクを低減できる一方で、得られるリターンも分散されてしまうというデメリットもあります。

投資先が増えれば増えるほどリスクは小さくなりますが、同様にリターンも小さくなってしまうというわけです。

これらを防ぐためには、闇雲に分散するのではなく、自身で適切に管理・把握できる範囲内で分散することが一番です。

まとめ

「資産(銘柄)」と「地域」、そして「時間」の3軸からなる「分散投資」。

ひとくちに「分散」といってもそれぞれで特性が異なり、得られる効果もさまざまです。

もちろん、投資をするにおいて資産(銘柄)・地域・時間すべてを分散させる必要はありません。

先程も申し上げたとおり、闇雲に分散してしまうと管理が大変になってしまい、リターンが細切れになってしまうため、ご自身に合った範囲で分散することが重要です。

投資の基本である「分散投資」をきっちり押さえて、スマートな資産運用につなげましょう。