「サラリーマン大家」という言葉が定着するほど、不動産投資を行うサラリーマンが増加傾向にある昨今。
不動産投資と収益物件の情報サイト「健美家」が定期的に行っている意識調査によると、不動産投資家のうち、実に65.6%がサラリーマン(会社員:54.8%、会社役員:10.8%)であることが分かっています。
なぜ、不動産投資とサラリーマンは相性がいいのでしょうか。
この記事では、その理由と注意点、成功の秘訣を深堀りしていきます。
サラリーマンの副業として選ばれることも多い、不動産投資。
その理由は、大きく以下の3つにありました。
不動産投資は、物件や入居者などの管理を管理会社に一任することができます。
そのため、管理会社への委託費用さえ支払えば、極めて少ない手間で不動産投資を行うことができるのです。
また、不動産価格が一日二日で高騰急落することはまずあり得ませんから、日々細かく値動きをチェックする手間もありません。
わずかな時間で価格が大きく変動してしまう株式やFXだと、なかなかこうはいきません。
こうした手間の少なさから、不動産投資であれば、日中は忙しいサラリーマンであっても手を出しやすいと言われています。
不動産投資における損益通算とは、不動産所得が赤字の場合、その赤字所得を本業の所得から差し引いて所得計算することを指します。
大前提として「不動産所得が赤字である」必要がありますので、その点にはご注意ください。
損益通算を行えば、本業の所得を本来の額より少なく抑えることができますので、所得を元に算出される「所得税」や「住民税」の節税効果に繋がります。
不動産投資は「減価償却」によって会計上の赤字を作り出しやすい投資方法ですので、キャッシュフローは黒字であっても損益通算できる可能性も高く、サラリーマンの節税対策として活用されているのです。
ほとんどの場合、不動産投資を行うにあたって「不動産投資ローン」の活用が欠かせません。
他の一般的なローンと同様、不動産投資ローンを組むためにも融資審査を受ける必要がありますが、サラリーマンは収入が安定していますので、自営業やフリーランスよりも融資を受けやすいという特徴があります。
(諸条件によって融資の受けやすさなどは変動します)
そのため、たとえ自己資金が少なくても始めやすいとして、不動産投資を選ぶサラリーマンが多いのです。
サラリーマンにとってメリットの多い不動産投資。
しかし、うかつに手を出した結果、以下のような失敗を招いてしまった事例も少なくありません。
こうした失敗の原因のほとんどは「知識不足」にあります。
不動産投資の専門家ではないサラリーマン大家にとって、知識不足は深刻な問題です。
残念ながら、相手が不動産投資初心者であることをいいことに、ほとんど利益が見込めない粗悪な物件を売りつけてくる悪徳不動産会社も一定数存在しています。
こうした失敗を防ぐためには、不動産投資についての知識を身に着け、物件の良し悪しを見極める目を養うことが必要不可欠です。
不動産投資についての知識を身に着けるための手段としては、書籍やセミナーの活用が一般的です。
ごく一部の書籍やセミナーから得た情報だけを鵜呑みにするのではなく、必ず複数の書籍・セミナーから広い知識を得、正しい情報と知識を身に着けられるよう心がけましょう。
「書籍を読んだりセミナーに参加したりしている時間なんてない!」
そんな人には、専門知識を補ってくれる不動産会社とタッグを組むことをおすすめします。
不動産投資の実績が豊富な不動産会社を複数ピックアップし、それぞれの担当者と実際に会って話をしてみて、
のように、パートナーとして信頼できる不動産会社を見つけられるようにしましょう。
なお、不動産会社選びの際にもやはり知識は必要ですので、「不動産会社に全部任せればいいや」ではなく、ご自身でも適切な判断を下せる程度の知識は身に着けておくようにしましょう。
サラリーマンとの相性がよく、その副業として選ばれることも多い不動産投資。とはいえ、知識不足のまま臨んでしまうと手痛い失敗を招きかねませんので、
などの対策を講じ、不動産投資を成功に導けるようにしましょう。