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経済

不労所得とは|実はデメリットも多い!不労所得で得られるものや注意点を知ろう

2024年8月23日 金曜日

不労所得を手に入れさえすれば人生は安泰、毎月放っておいても自然とお金が入ってくる……果たして本当にそうでしょうか?

魅惑的な響きがある「不労所得」ですが、実は、メリットだけでなくデメリットも相応に存在することをご存知でしょうか。
メリットばかりに気を取られていると、思わぬ失敗や損失を抱えてしまう恐れもある不労所得。そうならないために、この記事では、不労所得の意味やメリット・デメリットを分かりやすく解説しています。

不労所得の作り方や、主な種類などを知りたい方は『不労所得の作り方は?どんなステップで進めるべき?分かりやすく徹底解説』をご覧ください。

不労所得とは

不労所得とは、「自身が働かなくても得られる所得(収入)」のことです。

所得と聞いて多くの方が思い浮かべるのが「勤労所得(給与所得)」ですが、こちらは企業などに勤めたり、個人事業主として事業に従事することによって得られるものであり、勤労への対価として支払われる所得を指します。

一方の不労所得は、

  • 普通預金・定期預金などの金利収入
  • 株式投資・FX・仮想通貨などの運用益
  • 不動産投資による家賃収入
  • 本や電子書籍の出版による印税収入

など、勤労という対価なしに得られる所得を指します。

勤労所得が「自分自身が働くことで得られる所得」であるのに対し、不労所得は「自身ではなく、主に資産や資本などに働いてもらって得る所得」であると言えます。
例えば、株式投資の場合は「株式」という資産が、不動産投資の場合は「不動産」という資産が働き、価値を生み出すことによって運用益や家賃収入などを手にいれることができます。本の印税収入であれば、「本」という資本が働く(売れる)ことによって印税収入を手に入れられるというわけです。

もちろん、資産や資本自体を生み出すためにはあなた自身が動く必要があり、やり方によっては多大な手間や費用を生じる場合もありますが、一度仕組みさえ整えてしまえば定期・不定期に不労所得が得られるようになります。

不労所得のメリット

不労所得を手に入れることで得られるメリットは、大きく以下の4つです。

順を追って見ていきましょう。

  • 金銭的・精神的な余裕が生まれる
  • 時間的なゆとりが生まれる
  • 資産や資本は休まず働いてくれる
  • 将来に向けた資産形成ができる

金銭的・精神的な余裕が生まれる

不労所得が手に入れば、その分金銭的な余裕が生まれます。金銭的な余裕が生まれれば、精神面にも大きな好影響が生じます。

もちろん、得られる金額によって余裕の大小は異なりますが、日々節約に頭を悩ませるストレスから解放されたり、趣味や余暇を十分に楽しむことができれば、きっと気持ちが上向きになることでしょう。

時間的なゆとりが生まれる

前述したとおり、不労所得は「資産や資本に働いてもらって得る所得」ですから、一度仕組みさえ作ってしまえば後は半自動的に資産を築いてくれるものもあります。

そのため時間的なゆとりが生まれ、やりたいことに費やす時間を確保できるようになります。

資産や資本は休まず働いてくれる

不動産投資の家賃収入は、入居者がいる限り毎月安定した不労所得をもたらしてくれます。

本の印税収入は、売れれば売れるほど手元に入ってきます。

つまり、たとえあなたが怪我や病気で突然働けなくなったとしても、不労所得の原資ともいうべき資産や資本は休むことなく働いてくれるのです。

将来に向けた資産形成ができる

老後資金の形成やマイホーム・マイカーなどの購入資金、子供の教育費など、さまざまな場面で必要となるまとまった費用を賄うためにも、不労所得が役立ちます。

いつ、何のために、どの程度の金額が必要になるかを明らかにし、それを叶えられる方法を見つけるようにしましょう。

不労所得のデメリット

いいことだらけに思える不労所得ですが、もちろんデメリットも存在します。

主なものは以下の5つです。

  • 仕組みを構築するために時間や手間がかかる
  • 生活費すべてを不労所得で賄うことは難しい
  • 税金がかかる
  • 副業とみなされるケースも
  • 詐欺などに巻き込まれる恐れも

仕組みを構築するために時間や手間がかかる

「不労所得」という言葉の響きから、「一切働かなくても手に入る所得」という印象を持ちがちですが、決してそうではありません

先にも述べたとおり、不労所得を得る仕組み作りのためには多大な時間や手間、費用がかかることが一般的です。

不動産投資で安定した家賃収入を得るためには、長きにわたって高い賃貸需要を維持できるエリア・物件を見定めるための審美眼を養う必要があります。株式投資には銘柄の研究や市場の動向把握が欠かせませんし、本や映像コンテンツなどを提供するためには時間と情熱を注ぐ必要があります。

また、仕組みが完成した後も、日々更新される最新情報を研究したり、新しいコンテンツを作成したり宣伝したりといった努力が欠かせません。

生活費すべてを不労所得で賄うことは難しい

勤労所得ではなく、不労所得を含む資産運用によってすべての生活費を賄うーーいわゆる「FIRE」ですが、これを実現するためには並々ならぬ努力と研究が必要です。

もしFIREを目指すのであれば、なるべく早いタイミングから準備し、本腰を入れて研究を重ねるようにしましょう。

税金がかかる

不労所得の種類にもよりますが、基本的には得た収入額に応じて税金が徴収されます。一般的に、不労所得が年間20万円を超えたら確定申告が必要となります。

税金の存在を考慮せず資金計画を立ててしまうと「予想していたより自由にできる金額が少ない」などのトラブルを招きかねませんのでご注意ください。

副業とみなされるケースも

世の中には副業を禁止している企業も数多くありますので、不労所得の種類や規模によっては「副業」とみなされてしまい、企業から警告を受けてしまうケースも考えられます。

不労所得について考える前に、今の勤め先が副業を禁止していないかどうかなどを確認するようにしましょう。

詐欺などに巻き込まれる恐れも

「不労所得を手に入れて人生を豊かにしましょう」「仕事も辞められますよ」などと甘い言葉ばかりを並べた”もうけ話”には要注意。最悪の場合、詐欺に巻き込まれる恐れがあります。

前述したように、不労所得を得るためには相応の努力や時間、費用が必要になります。また、収入を安定・拡大させるためにはその後も努力し続けることが求められます。
リスクとリターンが釣り合っていないもうけ話には詐欺の恐れがあり、初期投資などと称して多額の資金を騙し取られる可能性があるため、「お得・手軽すぎて怪しい不労所得」にはご注意ください。