ニュースなどで頻繁に報道されている「為替相場」。
ここ最近は近年稀に見る円安相場ということもあり、為替相場に関する報道が増えたことで、外貨に興味を持たれた方も多いのではないでしょうか。
この記事では、
について解説しています。
外貨にご興味をお持ちの方は、ぜひ最後までご覧ください。
資産を外貨として保有するメリットは、主に以下の4点です。
それぞれの項目について詳しく見ていきましょう。
日本国内で過ごしていると感じづらいことではありますが、日本円を含むすべての通貨は、他の通貨との相対評価によって価値付けられています。
円の場合、円の需要が高まれば円高(円の価値が高まる)に、円の信頼が落ちて需要が下がれば円安(円の価値が低まる)となります。
円安になると、円で保有している資産は実質的に目減りします。
たとえば、1,000万円の日本円をドルに両替しようとすると、
となります。
同じ1,000万円の資産であっても、為替相場によっては約17,000ドルもの差が生じることがお分かりいただけたでしょうか。
つまり、円安時には1,000万円の資産が約17,000ドル分も目減りしてしまうというわけです。
資産を円だけでなく外貨でも保有しておくと、円安時に資産が目減りしてしまうリスクを抑えることができます。
むしろ、円安時には少ない外貨で多くの日本円を手に入れることができますので、為替差益によって資産を増やすことも可能です。
投資をするうえで「分散投資」によるリスク回避はぜひ押さえておきたいポイントですが、日本国内の商品だけで分散投資するには限度があります。
投資対象を国内に限定せず、海外の投資商品にまで広げれば、より効率的にリスクを分散することが可能です。
長らく低金利時代が続いている日本国内の金融商品に比べて、海外の金融商品は相対的に高金利であることが一般的です。
日本円ではいくら高額預金してもほとんど金利収入は見込めませんが、金利の高い外貨であれば、一定の金利収入が期待できます。
資産を外貨で保有しておくと、円安時には少ない外貨で多くの円を買うことができます。
たとえば、1ドル=100円の時に、10,000円で100ドルを購入したとしましょう。
その後円安にふれ、1ドル=120円になったとします。
この時に円を買い戻すと、同じ100ドルで12,000円を購入することができます。
為替変動によって2,000円の為替差益が出たというわけです。
為替レートは日々さまざまな要因で変動しますので、円高の時を狙って外貨に両替しておき、円安にふれるタイミングをじっくり見極めるといいでしょう。
一方で、資産を外貨保有すると、以下のようなデメリットも生じます。
資産を外貨保有する際の大きなデメリットのひとつが「為替手数料」です。
円と外貨を両替する際には為替手数料が発生します。
手数料は通貨の種類や金融機関などによって異なりますが、一般的に、円とドルを両替する際には「1ドルにつき1円」程度の手数料が課されます。
円を外貨に両替する際、および外貨を円に両替する際のどちらにも為替手数料が発生しますので、円安や円高にふれたからといって頻繁に両替しすぎてしまうと、手数料ばかりが嵩んでしまう恐れがあります。
メリットの部分で為替差益について触れましたが、反対に、円高にふれた場合には為替差損が生じる可能性があります。
為替相場の動きは、熟練のプロでさえ見極めが難しいとされています。
万が一の為替差損にも耐えられるよう、余裕をもった取引を行うようにしましょう。
「預金保険制度」とは、万が一金融機関が破綻した場合に、一定額の預金などを保護するための保険制度です。
外貨預金はこの対象とならないため、預け先の金融機関が破綻してしまうと預金が戻ってこない恐れがあります。
こうしたリスクを避けるためには、
などの対策を講じることが効果的です。
資産を外貨保有する方法は複数ありますが、中でも人気のものが以下の3つです。
とりわけ外貨預金は、預金自体の元本が保証されていることもあって(※)人気の方法となっています。
※為替差損や為替手数料によって元本割れする可能性はあり
外国株や外国債券などは、為替レートの知識はもちろん、海外企業や銘柄などの知識も必要とされるため、外貨預金と比べるとややハードルが高い方法といえます。
資産を外貨保有する際は、メリットとデメリットを考慮し、ご自身に合った方法を選択するようにしましょう。