何事にも向き不向きがあるように、不動産投資にも向いている人と向いていない人がいます。
では、どのような人が不動産投資に向いているのでしょうか?
不動産投資をしたいのに「向いていない」に当てはまった場合、不動産投資を諦めなければいけないのでしょうか?
この記事では、そんな疑問にお答えしています。
まずは、「不動産投資に向いている人」の特徴を見ていきましょう。
大きなポイントとなるのは以下の4つです。
不動産投資は数年~数十年の長きにわたって運用し続ける投資方法です。
加えて、投資用物件を購入するために不動産投資ローンを組むことが一般的なため、収支の面で見るとマイナスからのスタートとなることがほとんどです。
たとえ運用を開始しても、すぐに家賃収入を得られるとは限りません。
入居者がなかなか見つからず、広告費や管理費などの出費ばかりが嵩むこともあるでしょう。
そうした目先のネガティブ要因に囚われることなく、長期的な視点で物事を考えることが、不動産投資には必要不可欠です。
不動産投資は時間をかけてじっくり育てていくものですので、
「おおよそこの時期までに黒字化できれば大丈夫」
と長期的な計画を立て、その実現に向けてコツコツと努力していける人にはとても向いている投資方法であると言えます。
不動産投資には行動力と決断力も求められます。
不動産投資の鍵となる「物件選び」を成功させるためには、さまざまな投資用物件を比較検討することが欠かせません。
物件の実情を把握するべく、現地や不動産会社まで足を運ぶ機会は多いことでしょう。
入居率アップのために、現地調査を行うことだってあるかもしれません。
そうした時に必要となるのが「行動力」です。
「決断力」も同様です。
決断力は、高額な投資用物件の購入を決める際はもちろん、コロナ禍や災害といった突発的な事態に直面した際にも役立ちます。
「今、本当に必要なものはなにか」を常に考え、必要に応じて大きく舵を切り替えることができる「決断力」も、不動産投資を成功させるうえで強力な武器となります。
不動産投資は、時間がない人にも最適な投資方法です。
もちろん、物件選びや金融機関選びなど、特に初動のタイミングにおいては投資家自身が手や足を動かさなければならないフェーズが存在します。
しかし、物件の管理運用を不動産管理会社に委託すれば、運用開始後はその負担を大きく減らすことができます。
信頼できる不動産会社とタッグを組めば、物件選びなども真摯にサポートしてもらえることでしょう。
また、不動産投資の多くは継続的に家賃収入(インカムゲイン)を得ることを主目的としているため、売買を重ねることでキャピタルゲインを得る株式投資やFXに比べて日常的な業務が少ない傾向にあります。
保有資産の値動きを日夜チェックする必要もないため、忙しいサラリーマンや主婦の方でも無理なく運用しやすいのです。
減価償却によって会計上の赤字を作り出し、損益通算で総所得を圧縮できる不動産投資は、高い節税効果が期待できる投資方法としても知られています。
「資産運用はしたい。でもこれ以上税金を取られたくない……」
という方にとって、不動産投資は最良の選択肢となるでしょう。
一方で、以下に該当する方は、あまり不動産投資には向いていないと言えます。
前述したとおり、不動産投資は時間をかけてコツコツ育てていくタイプの投資方法です。
長きにわたって安定した収入が期待できる投資方法ではありますが、短期間で収益を上げることは苦手であることが一般的です。
多くの場合、投資用物件の購入にあたっては不動産投資ローンを活用します。
とりわけ都内に投資用物件を構える場合、自己資金のみで高額な物件価格を賄うことはまず難しいでしょう。
そのため、不動産投資を始めるにあたってはローン(借金)を組むことが求められますが、これに強い抵抗感を覚える方は不動産投資に向いていないと考えられます。
不動産投資は日常的に発生する業務が比較的少なく、かつ業務を不動産管理会社に委託できるため負担が少ない投資方法ではありますが、物件探しには一定の時間と労力を割く必要があります。
また、他の投資方法においても同様ですが、投資効率を高めるためには勉強を通じて知識を身につけることが欠かせません。
いわば、不動産投資を成功させるために「時間を初期投資する」必要があるのですが、そうした時間を捻出することが難しいという方には不動産投資はハードルが高いでしょう。
それでは、
に当てはまった方は、不動産投資を諦めなければいけないのでしょうか?
いいえ、そうとは限りません。
上記に該当していたとしても、やり方によっては不動産投資にチャレンジし、成功を収めることも大いに可能です。
どうしても短期間で収益を上げたいという場合には、不動産クラウドファンディングを利用するといいでしょう。
案件によっては運用期間が数週間程度と短いものもあり、ニーズに合った不動産投資を行うことができます。
借金をすることに強い抵抗感がある方は、不動産を個人で所有するのではなく、J-REITや不動産小口化商品を利用するのがおすすめです。
物件探しや勉強に時間を割けない方は、代わりとなって動いてくれる「信頼できる不動産会社」を見つけるといいでしょう。
どのような不動産投資を行いたいかをしっかりと共有でき、同じ目標に向かって進んでくれる不動産会社を見つけることができれば、専門知識が必要な部分を大きく担ってくれるはずですよ。