近年、本業が忙しいサラリーマンの間で注目を集めている「不動産投資」。
自分にもできるかも。
安定した副収入が得られるかも。
と興味を持って情報収集に励んでいる方も多いと思いますが、不動産投資は「借り手ありき」の投資方法です。
少子高齢化が叫ばれるようになって久しい日本において、本当に不動産投資は「長期にわたって安定した収入源」となってくれるのでしょうか?
実は、この先も不動産投資は堅調な成長を維持できると考えられています。
しかし、それを最大限活用するためには「単身世帯が増加している事実」と、「単身世帯増加に合わせた物件選び」が必要になります。
本記事では、信頼できる公的データをもとに、単身世帯の増加に関する現状と、ワンルームマンション需要の今後を考察します。
実際に、単身世帯数はどのような変遷を見せているのでしょうか。
まずは公的データから現状を確認してみましょう。
総務省統計局が5年に一度行っている「国勢調査」によると、単身世帯(総務省の資料内では「単独世帯」と記されています)の数は一貫して増加傾向にあります。
単身世帯の具体的な実数の推移は以下のとおりです。
| 年 | 実数(世帯) | 全世帯における割合 |
| 2005年(平成17年) | 14,457,083 | 29.5% |
| 2010年(平成22年) | 16,784,507 | 32.4% |
| 2015年(平成27年) | 18,417,922 | 34.6% |
| 2020年(令和2年) | 21,151,042 | 38.1% |
※出典:総務省統計局『令和2年国勢調査 人口等基本集計結果』
総人口で見ると、同期間(2005年〜2020年)で150万人以上も減少しているにも関わらず、単身世帯数は増加の一途を辿っているというわけです。
さらに、国立社会保障・人口問題研究所の将来推計によると、単身世帯(単独世帯)は今後も増加し、2050年には約2,330万世帯に達する見込みとされています。
これは全世帯の44.3%を占める数値であり、一人暮らしをする人はこの先も長期にわたって増加し続けることが予測されています。
つまり、単身世帯の増加は一時的な現象ではなく、中長期的な社会構造の変化であることが分かります。
単身世帯の増加には、いくつかの社会的要因があります。
背景を理解することで、不動産市場への影響も見えてきます。
主な要因は以下のとおりです。
特に都市部では、進学や就職を機に単身で上京する若年層が多く、加えて高齢単身世帯も増えています。
東京都では単身世帯の割合が全国平均を大きく上回っており、都心部での単身者向け住宅需要は極めて強い状況です。
一都三県のような雇用機会が集中するエリアでは、今後も単身者人口の流入が続くと考えられます。
これは、単身者向けの駅近・好立地のコンパクトマンションにとっては心強い追い風といえるでしょう。
単身世帯が増え続けるという事実は、不動産市場にどのような影響を与えるのでしょうか。
結論からいえば、ワンルームマンションの需要は構造的に支えられていると考えられます。
その理由は至ってシンプル。
「世帯数=住戸需要」だからです。
人口が減少しても、世帯数が増えれば住宅需要は維持・拡大します。
実際、日本は総人口が減少局面に入っていますが、世帯数は増加傾向が続いてきました。
その主因が単身世帯の増加です。
以下の条件を満たす物件は、特に安定需要が見込まれます。
単身者は「通勤利便性」を重視する傾向が強いため、駅徒歩圏内の物件は空室リスクが相対的に低くなります。
また、新築物件は設備面やセキュリティ面で優位性があり、競争力を維持しやすい特徴があります。
逆に、ファミリー向けタイプの物件や、単身者向けであっても交通利便性や生活利便性が低い物件であれば、入居者集めに苦戦することが予測されます。
利回りだけを見ると郊外物件より低く見える場合もありますが、需要の安定性と資産価値の下支え力という観点では、都心部の単身者向け新築マンションは非常に合理的な選択肢といえるでしょう。
総務省や国立社会保障・人口問題研究所のデータが示す通り、単身世帯は今後も増加が見込まれています。
これは一過性の流れではなく、日本の社会構造そのものの変化です。
単身世帯が増え続ける限り、単身者向けワンルームマンションの需要は底堅く推移すると考えられます。
将来性のある資産形成を目指すなら、都心部の単身者向けマンション投資は有力な選択肢の一つといえるでしょう。