2016年に日本で刊行されるや大ブームとなり、多くの人に人生戦略を見直すきっかけをもたらしたベストセラー『LIFE SHIFT(ライフシフト)』。
そこには、今後多くの人が100年以上を生きることになる「人生100年時代」がやってくることが記されています。
現在の平均寿命(男性:81歳、女性:87歳/2015年時点)より、10~20年も長く生きるようになる時代。
そんな時代において役立つと言われているのが不動産投資です。
今回の記事では、ライフシフトと不動産投資について解説します。
長く生きれば、その分たくさんの喜びや楽しみを享受できるはずですが、もちろん、それだけではありません。
やがて来る人生100年時代を賢く生きるために、まずは、どのような変化が起こるのかを見ていきましょう。
平均寿命が80余年である現代においては、「20代までは学び、65歳まで働き、その後は引退して15年前後の余生を過ごす」という3ステップが一般化されています。
しかし、人生100年時代が到来すれば、今は15年前後である「余生」が25~35年程度にまで大幅に延びてしまいます。
30余年もの時間を余生として過ごすためには、当然ながら、莫大な資産が必要となります。
人生100年時代が到来すれば、今のように65歳で完全にドロップアウトを決められる人は一握りに限定されることでしょう。
定年後の時代を有意義に過ごすためにも、今後は、より長く健康にすごし、より長く働き、人生のさまざまなステージで学び続けることが求められるようになります。
人生100年時代においては、平均寿命が10~20年ほど延びることで、その分、老後の必要資金が増えることになります。
また、年金の受給額が年々減少し、自己資金の負担が大きくなっていることを考慮すると、より一層の蓄えが必要になると想定されます。
そんな人生100年時代への備えとして注目されているのが「不動産投資」です。
不動産投資が注目されている理由は、
の4つにあります。
不動産投資は、キャピタルゲインを主目的とした運用でない限り、中長期に渡ってインカムゲイン(≒家賃収入)を得ることを目指すことになるでしょう。
不動産を所有していれば、空室にならない限りは継続してインカムゲインが入ってきますので、賃貸需要が高く、空室リスクの低い物件を見定めることが極めて重要となります。
また、節税効果や生命保険代わりの役割もあるなど、投資による収益以外にも嬉しいメリットがあることが特徴です。
「不動産投資が有効なのは分かったけど、今は忙しくてとても始められそうにない」
「不動産投資は、本業を引退してからゆっくり取り組もうと思う」
そう思っている方がいらっしゃるかもしれませんが、不動産投資は若いうちから始めたほうが断然有利です。
その理由は以下の3つにあります。
一般的に、ローンは35歳までに組むのが良いと言われています。
なぜなら、若いほうが将来性があり、未回収リスクが低いと評価されるためです。
若いうちは年収や経歴が浅いため不利になるのでは、と思われがちですが、金融機関の審査では「完済時年齢」がもっとも重視されると言われています。
35歳までにローンを組めば、30年の長期ローンを組んだとしても完済時年齢は65歳以内(=定年前)になりますので、金融機関も安心して貸し出せるというわけです。
当然ではありますが、不動産投資を早く始めれば早く始めただけ、その分早くローンを完済することができます。
ローンを完済できれば、残りの期間は、入ってくる収入をすべて自由に使うことができるようになります。
早いうちから収入をしっかり貯蓄しておけば、人生100年時代がきても、安定した老後を過ごすことができるでしょう。
若いうちに不動産投資を始めておけば、65歳までに十分な経験を積み、ローンもすべて(あるいはほとんど)返し終えているでしょうから、安心して定年を迎えることができます。
もし、50代60代を迎えてから不動産投資を始めたとしたら、この先10年20年かけてローンを返さなければならないというプレッシャーや、物件の下調べや勉強に費やす時間がないことへの焦りで、気持ちが滅入ってしまうかもしれません。
定年を目前にして焦らないためにも、早い段階で不動産投資デビューを飾っておくことをおすすめします。
『LIFE SHIFT(ライフシフト)』によると、現時点で50歳未満の日本人は、高い確率で人生100年時代を経験しうると予測されます。
100歳と聞くとずいぶんな長寿に感じられますが、これは決して他人事ではないのです。
せっかくの長い人生を有意義に過ごすための備えとして、ぜひ、不動産投資を検討してみてはいかがでしょうか。