投資用不動産を購入する際に気になる「将来的な資産価値」。
不動産投資は腰を据えて行う投資ですから、現時点の資産価値だけでなく、将来的な資産価値も見据えて投資用不動産を選定しなければなりません。
長きにわたって安定した不動産投資を行うためには、資産価値が落ちない街に投資用不動産を構えることが一番。
この記事では、気になる「資産価値が落ちない街(首都圏版)」の情報をおまとめしました。
まずは、RVを元にした「資産価値が落ちない街」をご紹介します。
SUUMOが行った調査「資産価値が落ちない街ランキング2019 10年間の資産価値を調査~首都圏編」によると、RVの高い物件が多い駅TOP10は以下のようになりました。
順位 | 駅名 | RV |
1位 | 原宿 | 163.2% |
2位 | 馬喰横山 | 148.5% |
3位 | みなとみらい | 147.5% |
4位 | 恵比寿 | 140.9% |
5位 | 東神奈川 | 140.2% |
6位 | 目黒 | 139.9% |
7位 | 代官山 | 134.7% |
8位 | 神谷町 | 134.2% |
9位 | 明治神宮前 | 133.8% |
10位 | 品川 | 133.4% |
これらの駅周辺に建つ物件は、約10年前の新築時と比べても資産価値が落ちないどころか、逆に1.3~1.6倍に価格が上昇していることが分かります。
続いて、数値ではなく、より実践的な「プロの意見」から資産価値が落ちない街を探ってみましょう。
ご紹介するのは、SBIエステートファイナンスが不動産のプロ104人に対して行った調査結果です。
回答者は不動産のノウハウが豊富な専門家(不動産会社に勤務する代表者、物件仕入れ担当者、営業担当者)で、回答者全体の7割以上が「不動産業務経験年数:10年以上」という猛者ばかり。
しかも、全体の2割超が「不動産業務経験年数:30年以上」というプロ中のプロですので、長きにわたって不動産と対峙してきた人材の貴重な意見を聞くことができます。
そんな、不動産のプロ達が選んだ「今後タワーマンションの価値が上がると思う駅(=資産価値が落ちない街)」TOP10は以下のとおりです。
順位 | 駅名 | 割合 |
1位 | 中目黒 | 13.8% |
2位 | 六本木 | 12.2% |
3位 | 青山一丁目 | 7.1% |
4位 | 高輪台 | 6.7% |
5位 | 池袋 | 6.1% |
6位(同率) | 赤坂 | 4.8% |
6位(同率) | 田町 | 4.8% |
8位(同率) | 二子玉川 | 3.8% |
8位(同率) | 西新宿 | 3.8% |
10位 | 武蔵小杉 | 3.5% |
※近隣にタワーマンションが建っている駅のみが回答対象
この結果では、1位の「中目黒」と2位の「六本木」が3位以下を大きく引き離す結果に。
理由としては、
などが挙げられました。
中目黒や六本木は、一般の人のアンケートによる「住みたい街ランキング」でも度々上位にランクインするなど、根強い人気を誇っていることが伺えます。
逆に、
などの条件に当てはまる街は、タワーマンションの価格も上がりづらいのではないかとの意見が多く見られました。
RV、不動産のプロの意見それぞれから「資産価値が落ちない街」を探ってきました。
どちらにおいても、上位にランクインしている街には、以下の4つの特徴が見られます。
やはり、不動産の資産価値を決定づけるものとして「立地」が大きな比重を占めていることが伺えます。
また、新駅の開通や都市整備などの再開発が予定されている「将来性」や、土地が持つ「ブランド性」なども、不動産の資産価値を安定的に保つ要因になると考えられます。
数値の面から見る「資産価値が落ちない街」と、プロの意見から見る「資産価値が落ちない街」。
具体的な街名(駅名)にはそれぞれで差が見られましたが、上位にランクインする街には共通の特徴が見られることが分かりました。
投資用不動産の購入を検討する際は、この特徴に合致する街かどうかを考慮し、今後長きにわたって資産価値が落ちない不動産を購入するようにしましょう。